スパロボにおける主人公について

ゲームの主人公は無個性であるべき。持論というか、ただの好みである。自分は度々そんなゲームにハマってきた。ドラクエポケモンなんかそうだし、スパロボを差し置いて生涯一番ハマった幻想水滸伝2なんかもそういう主人公だ。

 

スパロボにおける無個性な主人公

言わずもがな第4次のことである。Fやαもそうだ。一応の性格付けもあるし、なにも機体性能を尖ったものにするなという訳ではない。ハイスクールだとか士官学校から出たばかりでなんかロンド・ベルに参入みたいな感じでいい。変に物語に絡まなくてもいい。甲児とかと友達でアムロを尊敬するそんな普通のやつがいい。

 

感情移入型のゲームプレイング

自分はゲームの主人公には30過ぎた今でも自分の名前を付けてしまう。一般的に自分の名前を主人公に付ける人っていうのは、感情移入型のプレイングをしたい人が多いと思う。最近のスパロボ主人公は妙に設定が凝っていて、自己投影に失敗するケースが頻発している。異星の生き残りだとか、借金がすごいとかそんなのいらない。地球生まれで幼馴染の彼女がいる、そんな自分が甲児やアムロ達とただ世界を救いたいだけなのだ。

 

映画鑑賞型のゲームプレイング

自己投影に失敗するとこうなる。そもそもこちらの方が好みの人も多いから無個性でない主人公が存在するのだろう。無個性主人公を求める自分でもキョウスケやリュウセイ、マサキなんかは感情移入できないまでも、キャラを好きになり作品を楽しむことが出来た。それは性別が男であること、あとはキャラデザに尽きると思っている。よく槍玉に挙げられるミストさんなんかも、見た目はいかにも主人公面なんで、ストーリーを飛ばして自己補完をすることで楽しむことが出来た。

 

ランドとかいうやつ

スパロボZの主人公のゴリラ。男と女の二択主人公の片方がなんと土方だ。女主人公を使わないというポリシーがあるので、使ったがやはり受け付けなかった。生理的に無理というやつ。ヒビキなんかも無理だった。

 

OGシリーズの展開も考えると、テンプレート的な主人公を出しにくい、今後も癖がすごい主人公が続くのかなと思う。悲しいけど、これ商売なのよね。

 

私と第4次S ② 声がある事の効果

第4次Sはスパロボ初の声付き作品なのだそうだ。今となっては(というか次作くらいの新スパやFから)敵も味方も完全に声付きで、その辺の強化兵にも声が付いている。しかし、第4次の頃は声が付いているキャラは限定的で主役もしくは準主役級のキャラのみであった。

 

初プレイ当時、まぁ小学生なもんで。参戦作品の知識も無く、とにかく喋るやつが強いメインのやつ!みたいな感覚だった。このブログで最初に投稿した記事にも書いたけど、喋らないやつはもう脇役扱い。そう決めつけていた。

 

グレンダイザーなんかはマジンガーZに出てくるお助けキャラ、ゲッターロボにおけるテキサスマック的存在と位置付けしてたし、なんとなく今でも第4次Sでは使わない。他作品では結構使うのにね。それにデュークは顔グラにも恵まれていなかった。なんか一人だけスーパーヒーロー作戦における特撮ヒーローの顔グラっぽい。

 

勝平も喋んないんだけどムーンアタックのシャキーンって効果音が好きで結構使ってた。でもダイターン3出てきた時に完全に悟ったよね。あっザンボットってダイターンの子分だ。って。ダイターン3本放送時に視聴率低迷のテコ入れに万丈の弟分だった勝平がロボットに乗って登場みたいな。そんな感じ。すごい妄想だ。だからダイターン3という番組のサブキャラであるザンボットは使わなくなっていくというね。

 

そんなんだから逆に声付きのキャラの市民権は凄いわけで、コウ・ウラキなんかは最終的にはEx-Sガンダムパイロットになるし、ゴーショーグンなんか3人喋るもんだから性能度外視で優先して使ってた。

 

その中でも一際輝いてたのがガウ・ハ・レッシィこと超絶美少女レッシィ。説得で仲間になる特別感と加入当時としては高レベルであり、カルバリーテンプルもちょい改造してあるよってなもんで。なにより顔グラがめちゃかわいい。アシュラテンプルは当然レッシィのための機体。まぁ自然の摂理だよね、喋らない紫髪のおばさんみたいな男よりも、喋る可愛い女の子を選ぶでしょ。あと機体もテンプル一族の系譜で正統に継がせた感あるし。

 

みたいな感じでレッシィをすごく気に入ってて、アラビアの王子様みたいなやつ(ダバ)なんかに惚れずに、レッシィが主人公の恋人になればいいのになんて思ってた。

 

〜追伸〜

スクランブルギャザーってスパロボのカードゲームがあって、それにも当時夢中で。スクランブルギャザーについてはまた別にスポットを当てたいんだけど。で、その中のパイロットカードの絵がアニメの作画準拠なんだけど、ある日レッシィのカードを引き当てた。その時のショックというか混乱は今でも覚えてる。カードに描かれたレッシィの印象はお水の花道。スナック勤務の女がそこにはいた。それも場末のだ。だからどうという話でも無いが、そんな思い出がある。第4次のレッシィがかわいい事実は変わらない。

私と第4次S

第4次Sをプレイしたことがある者は幸せである。心豊かであろうから。

 

自身初プレイのスパロボってのもあって特別な作品。小学校の頃に友達から借りて、もうすごいハマって翌日にはお小遣いでThe Best盤を買っていたという。

 

ザ・グレイトバトルとかバトルドッジボールとかSDバトル大相撲なんかをプレイしてきたもんだから、もう素養は十二分にあったんだろう。

 

とはいえ、当時はその参戦作品の大半を知らなかったし、グレンダイザーはマジンガーZに出てくるサブキャラで、ザンボット3ダイターン3の子分だとガチで思っていた。主に声が付いていなかったことが脇に追いやられる要因であったと思われる。まったく失礼なお子様である。

 

それでも。作品の予備知識がなくとも。どんな技を持つロボットが仲間になるのか?パッケージのあのトゲトゲのカッコイイやつ(サイバスター)はいつ出てくるのか?

と、あのなんとも言えない感覚は初スパロボでしか味わえないものがあった。心から純粋にゲームを楽しんでいた。

 

今尚、第4次Sの参戦作品が自分の中のスタンダードになってしまってる感がある。30歳を超えた今でも新作発表があるたびに、まぁそれは楽しみに、参戦作品を確認するのだが。その度に、やれエルガイムがまた出てない、やったぜダンバインなんて呟いている。まぁ出ていなくてもなんだか少し寂しい程度なのだが。

 

古参のスパロボファンは割と第4次を名作と扱う人は多いと思う。しかし、例えばPS2以降の作品から入ったファンからしたら古臭くプレイに耐えないという印象を持たれるかもしれない。

 

それでもこれだけは言いたい。

第4次のレッシィは超絶かわいい。これだけは古今東西疑う余地の無い誰もが認めざるを得ない事実なのである。